ヘッドのお話し

  左の写真が シリンダーヘッドです

ヘッドは 名前の通り シリンダーの上に付いていて ピストンの下降と同時に インテークバルブが開き 混合気を燃焼室に入れます

 次に インテークバルブ(右のポート)とエキゾーストバルブ(左のポート)は閉じ ピストンが上昇すると 混合気は 圧縮され ピストンが一番上近くになると スパークプラグで着火されます

 燃焼室で爆発が起き ピストンが下降し、ピストンの上下運動をクランクで 回転運動に変えます

 インテークバルブはエキゾーストバルブに比べて 混合気の入りを良くする為に 径が大きいのが分かりますか?

右の写真は ラッピング(バルブの擦り合わせ)を しているところです

 その目的は バルブとバルブシートの気密性を よくする為です

ラッピングは 写真に見える 小さい容器に入っている ラッピングコンパウンドを バルブフェイスに付け 根気良くバルブをバルブシートに擦り合わせます。

左の写真を見て下さい バルブフェイスの先が ねずみ色をしていますね ラッピングとは ガラス容器で 栓もガラスで出来ている物が有りますが 容器と栓が触れる所に 密閉する為に ザラツキが有りますよね それと同じです

バルブの 当たり面は距離が伸びると 広く成ります、広く成ると面圧が下がるので バルブシートカッターで 1.5mm位に修正しますが

この当たり面は 距離数が78,000kmの割には 広く成っていませんでした

右の写真は バルブステムシールです 

これは ヘッドから燃焼室にオイルが 流れない様にするシールです 

これが 駄目に成ると アクセルを閉じたとき マフラーから白煙を吹きます

ちなみに 右が新品で 左が今回外したものです 物は一緒ですが

こんなに 穴の大きさが変わっています。